『果糖中毒ー19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?』を読み、生活習慣を見直すことを決意
妊娠中は、高齢出産ということもあり、妊娠糖尿病や妊娠高血圧への恐怖から食生活や生活習慣にはとても気を遣っていました。産後はそれどころではなくなった上、職場復帰後のストレスも相俟って、保育園のお迎えのついでにコンビニに立ち寄り、コンビニスイーツを毎日食べるという、財布にも体にもやさしくない生活を送っていました。
産後のお腹周りの贅肉も減らないまま、今までウェストのくびれだけが自慢だったのに、ユニクロのMサイズもウェストがつらいというていたらく。
ですが、読んで毎日の習慣を変えなければいけないという気にさせてくれた一冊でした。
本書が一貫して述べていることは、私が大好きな糖分は、世界中のほぼすべての食べ物と飲みものに浸み込んでいる悪玉物質で、それは私たちをゆっくりと死に至らしめている、ということです。それを説明するために、研究や統計に裏付けされた様々なデータが用いられています。
本書では、糖分(ショ糖〔砂糖の主成分〕と異性化糖〔主にトウモロコシから作られる高フルクトース・コーンシロップ〕)は、わたしたちをダークサイドに引きずり込もうと手ぐすねひいている、肥満帝国のダース・ベイダーとまで言っています。
私は、マクドナルドが無性に食べたくなり、たまにUberEatsで頼んでしまうのですが、ファーストフードにも依存性があるのですね。脂肪と塩分がファーストフードの食事の魅力を増しているように思われていますが、実は、本当に病みつきになるのは、砂糖とカフェインの組み合わせなのだそうです。
糖分は、神経伝達物質のセロトニンの輸送を助け、短期間、快楽を幸福の代わりにもたらす。また、ストレスやネガティブな感情を抱くと、たとえ空腹でなくても食べ物の摂取量が増えることが実証されているそうです。
空腹、報酬、ストレス。これらの3つの脳の経路が、高インスリン血症(過剰なレベルのインスリン分泌)をもたらすと、肥満とメタボ症候群が引き起こされる。ただし、人は肥満で死ぬわけではない。肥満と「旅する」病気によって死ぬ。実は、皮下脂肪が少ないほど、早い死を迎える傾向が強く、脂肪はある程度は必要。
肝心なのは内臓脂肪、とりわけ脂肪肝でないことが重要。だからこそ胴回りをチェックし続けることが必要なのだそうです。
本書では肝臓に強度の負担をかける食べ物として
1 トランス脂肪酸
2 分岐鎖アミノ酸
3 アルコール
4 果糖
が挙げられていますが、著者は果糖こそ、肝臓に活性酸素の蓄積と脂肪沈着を起こさせ、慢性的な代謝疾患を引き起こす問題の核心だとしています。
果糖は体に入って多くの悪さをする。果糖が体に入ったときの11のプロセスは
1 尿酸が生まれ、痛風をもたらし、血圧があがる
2 直接ミトコンドリアに入り、パンクさせる
3 脂肪になり、心臓病を推し進める
4 肝臓がインスリン抵抗性になる
5 血糖値が上がり、糖尿病につながる
6 内臓脂肪が増える
7 がん発症の可能性が高まる
8 空腹感が高まる
9 腸壁のバリア機能を奪い、インスリンレベルを上げる
10 メイラード反応が生じ、がんの発症を加速させる
11 認知症が起こる
すごく恐ろしいですね。そしてアルコールも果糖も同罪だそうです。
アルコールも果糖も同罪で、アルコールについては、大部分の人で、1日最大50グラムという摂取量(ワイングラス約3杯分)を超えると毒になることが経験的証拠として判明している。果糖についてもおそらく同じくらいの量であると考えられる(オレンジジュースでいうと約237CC)。問題はは、現在の成人の平均果糖摂取量が1日51グラムであること。
オレンジジュース237ccですと、多分、私の摂取量は毎日毒にならない量を超えていると考えられます。
そんな果糖中毒の更生プログラムとして、挙げられているのが
実践していきたいです。