アラフォーワーママの日記

アラフォーワーママが、日々考えていることなどを書いているブログ。

幸福の「資本」論、非常に面白かった

橘玲さんの「幸福の「資本」論」を読みました。とても面白かったです。

自分がどのような生き方をしていきたいか考えているなか、著者が展開する論理が、かなり腹落ちし、また痛快でした。また様々な名著からの情報からの引用が多用されていることから、読んでみたい本が増えました。

 

 

この本では、幸福の条件として①自由自己実現③共同体=絆の3つが挙げられており、それぞれ①金融資産②人的資本③社会資本の3つのインフラに支えられているとしています。

 

金融資産とは文字通り。人的資本とは、自らの労働力を労働市場に「投資」して給与や報酬という「富」を得ることで、社会資本とはまわりのひとたちとの関係性から「富」を得ることと定義しています。

 

そして、現実社会では誰も言わないけど現実だと思ったのは、

 

「自由」とは「誰にも、何ものにも隷属しない状態」のことで、そのためには一定の条件を満たさなければいけません。この条件とは、端的にいえば”お金”です。

 

そして多くの場合、「自由」ではなく「隷属」を選ばざるをえません。なぜなら、国家や会社、あるいは夫(家)に生活を依存し、経済的に独立していないのですから・・・。

 

確かに経済的に自由であれば、「会社やめたい」なんて思いながら、毎日通勤をする必要はないのですから。

 

「富の源泉」とされている人的資本ですが、①人的資本からより多くの富を手に入れる②人的資本を使って自己実現する、この異なる望みを同時にかなえるのが、「理想の働き方」。

それを実現するためには、好きなことに人的資本のすべてを投入する。

また子どもの頃のキャラを転職とすることで、「ほんとうの自分」として自己実現できるとしています。

 

また「幸福」は社会資本からしか生まれないのですが、社会資本の最適なポートフォリオとしては、「強いつながり」を家族にミニマル化、友情を含めそれ以外は貨幣空間に置き換えるとしています。

 

幸福な人生とは、どのように得られるのかということを改めて考えるきっかけとなりました。