私の頭の中はゴミだらけだった
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』を読みました。もっと早く読めばよかったです。
育休から復帰したこの一年、仕事が中途半端にしかできていない状況に対する焦り、それは自分の能力が足りないからではないかという思い、また育児も中途半端ではないかという不安、、、等々、様々なネガティブな感情が常に頭の中を支配していました。
これにより、もともと高くない自己肯定感が更に低くなっていたように思います。
この状態を筆者は、「抽象度が低いと感情に支配される」と定義しています。
筆者はこの感情の支配から抜け出すためには、ゴールを持ち、常にゴールのために行動する。ただし人間にはこれまでどおりの現状を維持しようとするホメオタシスという機能があるため、現状から抜け出そうとしてもなかなか抜け出せない。
そのような状況を脱却するためには、「これまでの自分」を丸ごと捨て、未来ベースの時間観(過去が未来を作るのではなく、未来が過去をつくるという視点)を持つ。
ただし他人は自分の過去しか見ていないので、何かを言われた場合は、「昨日までの自分の過去にもとづいて話をしているのだ」と考える。
また「マイナスの自己イメージ」というゴミを捨て、ポジティブな自己対話を行う重要性も納得できました。
なおゴールの設定については、自分の本音にフタをしないと同時に自分中心であることを捨てる必要がある、またゴールは必ず現状の外に設定する必要があると述べています。
本日から、過去のネガティブな感情を捨て、ゴールを設定して毎日を過ごします。
自分中心ではないゴールを現時点では見つけられていないのですが、この巣籠もり期間にゆっくりと自分に向き合い、明確にしたいと考えています。
そして、原因論では前に進めないという点からもう一冊。
個人的には、「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!ほどの衝撃はうけなかったのですが、
印象に残った点は・・・
- すべての悩みは「対人関係の悩み」
- 他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。健全な劣等感とは、他社との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの
- 承認欲求は否定する。他者評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。
- 自己肯定ではなく自己受容。肯定的なあきらめで、「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極める。
- 人は「わたしは誰かの役に立てている」と思えたときだけ、自らの価値を実感することができる。しかしそこでの貢献は、目に見えるかたちでなくてもかまわない。誰かの役に立てているという主観的な感覚、つまり「貢献感」があればそれでいい。すなわち幸福とは「貢献感」のことなのだ。
- 人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」を生きないこと。
そしてアドラー心理学における、人間の行動面と心理面のあり方の目標は
行動面の行動
- 自立すること
- 社会と調和して暮らせること
行動を支える心理面の目標
- わたしには能力がある、という意識
- 人々はわたしの仲間である、という意識
社会との調和など哲学的で、にわかには腑に落ちない箇所もあるが、原因論ではなく目的論で考えること、評価の軸を他人ではなく自分に置くことについては、実践していきたい。